秩父線(秩父鉄道)は、埼玉県の北部から秩父地方を横断し、羽生駅~三峰口駅の71.7kmを結んでいます。
埼玉県北部の関東平野から、寄居町付近で山間のエリアに入り、荒川の流れに近づいたり離れたりしながら長瀞・秩父・三峰口へと走ります。車窓からは、平野部の田園風景や、秩父地方の自然・山里の風景などを見ることができます。
2022年3月12日(土)からPASMO(パスモ)やSuica(スイカ)などのICカードが使えるようになりました。
自動券売機で切符を買う場合は千円札や小銭の用意をお忘れなく。
駅の自動券売機。駅により他社線への切符が買える場合があります。
春から秋にかけては土休日を中心に、蒸気機関車(C58 363)による「パレオエクスプレス」が走ります。乗車には、利用区間の乗車券(フリー切符を含む)の他に「SL指定席券」が必要です。
熊谷・ふかや花園・寄居・長瀞・皆野・秩父・御花畑・三峰口に停車し、1往復します。
熊谷駅の出発は10時過ぎ頃、帰りの三峰口駅出発は14時頃で、御花畑駅付近は12時20分を過ぎた頃と14時30分前後に走ります。
2022年10月のダイヤ改正で、停車駅が「武川」から「ふかや花園」に変更になりました。
三峰口駅ではSLが到着して給水等の作業の後、ターンテーブル(転車台)を使ったSLの方向転換が行われます。→三峰口駅
三峰口駅で帰りの出発を待つSL「パレオエクスプレス」
ヘッドマークなどをつけて走る日もあります
本数は少ないですが、熊谷-影森間で急行「秩父路」が運転されています。
(以前は羽生や三峰口発着の急行もありましたが、2022年10月現在では無くなっています)
停車駅は熊谷・武川・ふかや花園・寄居・野上・長瀞・皆野・秩父・御花畑・影森です。
2022年10月のダイヤ改正で「ふかや花園」が追加されました。
急行「秩父路」
西武線(西武鉄道)からの直通電車は、土休日に2往復(午前に西武線→秩父線、午後は逆)あります。西武線飯能駅-秩父線三峰口駅・長瀞駅で運転されています。
三峰口発着の車両と長瀞発着の車両は、西武線の横瀬駅で連結・切り離しをします。
帰りの電車の場合、三峰口発は影森駅から西武秩父駅を経由して横瀬駅へ向かいます(御花畑駅には行きません)。一方、長瀞発は御花畑駅から横瀬駅に向かいます(西武秩父駅は経由しません)。
東京都心方面から秩父線沿線に向かうには、いくつかの方法があります。
西武線を利用し、終点西武秩父駅から徒歩で御花畑駅に乗換。
東上線を利用し、終点寄居駅で乗換。
高崎線・湘南新宿ライン/新幹線を利用し、熊谷駅で乗換。
また、東武スカイツリーライン・伊勢崎線方面から羽生駅で乗り換える方法や、八高線から寄居駅で乗り換える方法があります。
目的地や時間帯により、最適のルートは変わります。また、行きは便利だけど、帰りは不便という場合もあるので、帰りのことも考えて計画すると良いでしょう。
秩父線は単線で、武甲山などの石灰石を運ぶ貨物列車も走っており、電車の間隔は一定ではありません。あらかじめ時刻表の確認をお勧めします。秩父鉄道のwebサイトでは、駅の時刻表が見られるほか、全線時刻表(PDF)が公開されています。全線時刻表をダウンロード・印刷しておくと便利です。
なお、改札内の踏切を渡りホームに行く駅があります。踏切が鳴り出すと電車にのれません。余裕をもって駅に到着すると良いでしょう。
レトロな駅もあります(写真は和銅黒谷駅)
(C) c-next