影森駅は、秩父市上影森にある秩父線(秩父鉄道)の駅です。御花畑駅から三峰口方面へ1つ目の駅で、1917年(大正6年)の影森駅延伸とともに開業しました。
きっぷ売り場や改札は、地下道の先のホーム上にあります。2番線側はホームがカーブしているので、電車の一部のドアが開きません。
駅のある場所は、秩父市の中心市街地から南に行った影森地区の中心部で、駅前に影森小学校、少し離れたところに影森中学校(卒業式の歌「旅立ちの日に」が生まれた学校)などがあります。
武甲山の西の山すそにあたり、駅の後ろには間近に武甲山がそびえ立ちます。北面が石灰岩の山なので、セメントなどの原料として採掘されています。
影森駅の構内はたくさんの側線が並んでいます。また、南側からは2本の線路がのびており、西側が三峰口駅への本線、東側が三輪鉱業所への引き込み線(通称:三輪線)です。
かつてはその間に、武甲駅への武甲線(貨物線)もありました。
武甲線は廃止になりましたが三輪線は現役で、三輪鉱業所で石灰石を運んだ貨物列車が太平洋セメント熊谷工場(元・秩父セメント第3工場)へ向けて運行されています。
なお、武甲山への登山口は隣の浦山口駅が最寄り駅です。
周辺には、秩父札所26番(円融寺)とその奥の院(岩井堂)、札所27番(大渕寺)などがあります。
駅前。左の建物はトイレです。
改札への地下道
ホーム
武甲山と石灰石運搬用の貨車
改札がホーム上に移転してからも地下道入口に旧駅舎が残っていましたが、2016年に撤去されました。
かつての駅舎
(C) c-next