三十槌の氷柱(みそつちのつらら)は、奥秩父の自然に囲まれた秩父市大滝地域(旧・大滝村)三十槌地区の荒川沿いにできる氷柱です。
川に面した山の斜面からしみだした清水が、冬の寒さにより氷柱となり成長していきます。時期により姿が変わる天然の芸術作品です。
毎年1月上旬頃から見学可能となります。1月中旬頃から2月中旬頃にかけては、夜のライトアップも行われています。
上流側から
氷柱と荒川
三十場(みそば)集落と槌打(つちうち)集落から、「三十槌」という地名があります。氷柱ができるのは、「つちうちキャンプ場」の少し上流で、「ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場」の下の荒川です。
この付近は少し広い河原になっており、手前側の岸から見学できます。
東京湾へと流れていく荒川の本流ですが、ここは上流部。奥秩父の深い谷間を流れています。この上流には二瀬ダム(秩父湖)があり、水量は少ないことが多いです。
秩父地方では、各地で人の手による氷柱も作られるようになっています。人工のものには華やかさがあり、天然のものには自然が織り成す繊細な美しさがあります。
三十槌では、天然の氷柱ほか人工の氷柱も作られおり、違いを見ることができます。
清水の小さな氷柱も見られます
上流に進むと、人工の氷柱も作られています
氷柱のある場所は、秩父市の中心市街地からは23kmほど離れています。
国道140号線を大滝・雁坂トンネル方面に向かいます。大滝地域に入り、道の駅大滝温泉、市役所大滝総合支所入口を過ぎると、Y字路になっている宮平の信号があります。この信号を三峯神社方向に左折して1kmほどいくと、ウッドルーフ入口です。
「ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場」内に有料駐車場があります。
また、大滝総合支所のところで国道を左折した橋の先にある「つちうちキャンプ場」にも、例年有料駐車場が設置されています。
路面の凍結にご注意ください。
入口看板(左下へ)
2018年4月、氷柱入口に「三十槌」バス停が新設されました。
西武線「西武秩父駅」(西武駅)または秩父線「三峰口駅」から
西武観光バス「急行・三峯神社」行で「三十槌」下車 すぐ
このほか「三十槌」バス停は、(三峰口駅-)大滝温泉遊湯館-宮平-三十槌-秩父湖-川又の秩父市営バス川又線も通ります。
(※三峰口駅発着は一部の便のみ)
電車・バスの本数は限られていますので、事前に時刻を調べておくことをお勧めします。
秩父観光なび(秩父市役所)
http://navi.city.chichibu.lg.jp/p_flower/1403/
ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場
http://www.woodroof.jp/tsurara/
つちうちキャンプ場
http://www.chichibu.ne.jp/~tutiuti/turara.html
道の駅大滝温泉
氷柱近くの道の駅。大滝温泉遊湯館や大滝歴史民俗資料館などがあります。
三峯神社
奥秩父の山上に鎮座。秩父三社の一つ。御眷属信仰(オオカミ)で知られます。
二瀬ダム(秩父湖)
荒川本流にあるアーチダム。三峯神社への登り口にあります。
滝沢ダム(奥秩父もみじ湖)
荒川支流の中津川にあるダム。ダムエレベータが見学できます。国道の巨大なループ橋もあります。
秩父線 三峰口駅
秩父線の終着駅。春から秋の土休日を中心に、SL「パレオエクスプレス」がやってきます。
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