[写真]浦山ダム

浦山ダムは秩父市荒川地域(旧・荒川村)にあります。荒川の支流・浦山川のダムで、中心市街地方面からも遠くに見えます。ダム湖は「秩父さくら湖」で、途中から上流は秩父市の浦山地区になります。

市街地から近く、駅から歩いて行けますが、高さ156m、長さ372mの巨大なダムです。コンクリートの重みを利用する重力式コンクリートダムでは、157mの奥只見ダムに次いで全国2番目の高さということです。またダム全体で見ても、日本の10位以内に入る高さだそうです。

1996年(平成8年)に試験湛水が始まり、1999年(平成11年)から利用されています。

浦山ダムでは、本体の階段(左岸)が一般開放されています。また、本体内部を通って見学できるエレベータもあります。これらによりダム下の下流広場とダム堰堤上を移動することができます(利用時間に注意。また、定期点検や天候、その他により利用できない場合があります)。

右岸(東側)には、県道73号秩父上名栗線が通っています。
右岸広場のところには管理所や浦山ダム防災資料館「うららぴあ」があります。また上流には、浦山地区の各集落や秩父十三仏の浦山大日堂があります。
なお、この県道は飯能市名栗地域へは開通していません。代わりに森林管理道の広河原逆川線が有馬峠を越えて有間ダム(名栗湖)へ通じていますが、しばしば通行止となっています。

左岸(西側)には左岸広場があり、上流には「ネイチャーランド浦山」があります。ただし、冬季などは途中から通行止になっている場合があります。
また、左岸広場から若御子山遊歩道があり、「国見の広場」を経由して若御子断層洞・若御子神社・清雲寺方面などへの登山・ハイキングコースとなっています。

[写真]県道側入口
県道側入口

[写真]右岸から
右岸から見たダム

[写真]左岸の階段
左岸の階段

[写真]堰堤上
堰堤上(右の建物がエレベータ入口)

[写真]ダム内部の通路
ダム内部の通路

[写真]放流風景
放流風景

[写真]うららぴあ
浦山ダム防災資料館「うららぴあ」

展望

浦山ダムは堰堤上が広く開放されていて、右岸と左岸の間を散歩することが可能です。
上流側は、ダム湖「秩父さくら湖」や浦山の山々が見られます。
下流側は、浦山川の流れや、秩父ミューズパークがある尾田蒔丘陵方面が見られます。左岸寄りからは秩父市の中心市街地方面も見えます。

[写真]秩父さくら湖
秩父さくら湖

[写真]下流方面
下流方面

アクセス

〒369-1801 埼玉県 秩父市 荒川久那 4041 (ダム管理所)

電車

秩父線「浦山口駅」下車 下流広場へは徒歩約20分(約1.5km)

改札口から右手の坂を下ります。坂の下で右折し、線路をくぐります。あとは道なりに札所29番長泉院方面に進みます。
10分くらい行くと、ダム下の諸上橋があるので橋を渡ります。橋の先で道が分かれるので、案内に従って左のダム方向に曲がります。(※直進すると約200m先が札所29番長泉院です)

浦山川沿いに進むと、少し先の右カーブのところから斜め左へ川沿いに行く道があります。そちらへ入り400mほど行くと下流広場に到着です。
ここからダムエレベータか階段で堰堤上に上ることができます。ただし、点検等のため利用できない場合もありますので、ご注意ください。

電車+バス

秩父線「秩父駅」または西武線「西武秩父駅」(西武駅)から
 秩父市営バス浦山線(ぬくもり号)で「浦山ダム」バス停下車

秩父駅発着で西武駅入口を通り、右岸の県道を浦山大日堂に向かう路線です。「浦山ダム」バス停があるほか、ダム湖沿いに他にもバス停があります。浦山ゾーンに入ると自由乗降区間なので、バス停以外でも乗降できます。

なお、西武駅では駅前ロータリーには入らず、駅入口の国道140号線上にバス停があります。また乗車定員が少ないのでご注意ください。

リンク

埼玉県の土木構造物-浦山ダム(埼玉県)
http://www.pref.saitama.lg.jp/a1001/doboku-sansaku/urayamadam.html

秩父市営バス「ぬくもり号」(秩父市)
http://www.city.chichibu.lg.jp/menu2040.html

西武秩父駅 バスのりばのご案内(秩父市)
http://www.city.chichibu.lg.jp/menu2051.html

周辺・観光

秩父線 浦山口駅

札所28番橋立堂・橋立鍾乳洞

札所29番長泉院