秩父ミューズパークは、秩父市の中心市街地から見て荒川対岸の尾田蒔丘陵に広がる公園です。
南北に長い公園で、車道のほかに歩行者・自転車用の遊歩道「スカイロード」が尾根上を走っています。スカイロードは約3kmあり、秋にはイチョウ並木が黄色く色づきます。
また、尾根の東側(市街地側)の林の中などにも遊歩道があります。
北側には「旅立ちの丘」「展望台」など、中央部には「音楽堂」「野外ステージ」など、南側には「スポーツの森」などの施設があり、いろいろな楽しみ方ができます。
なお施設により、定休日や雨天休業・冬季休業などがありますのでご注意ください。
春のスカイロード
林間の遊歩道
ミューズパークの北の端にあるエリアで、秩父公園橋の西端の交差点から登ってくると最初に「音楽寺」や「梅園」があります。
音楽寺は、秩父札所23番のお寺です。札所巡礼の人々のほか、音楽関係の方も参拝されています。1884年(明治17年)の秩父事件では、秩父大宮の街に進出の際に音楽寺の鐘が鳴らされたと伝えられています。
車道をさらに登ると、「旅立ちの丘」「展望すべり台」などがあります。
「旅立ちの丘」は、秩父生まれの曲『旅立ちの日に』にちなんだ展望スポットです。この曲は秩父市立影森中学校で生まれ、その後、卒業式で歌われる曲として徐々に広まり、全国各地の学校で歌われるようになっています。通路を歩くとメロディーが流れます。
その奥の「展望すべり台」は、ローラーを使ったすべり台です(夜間閉鎖)。一番上に展望スペースもあり、「旅立ちの丘」よりも高い位置からの景色を見ることができます。他に高さを抑えたコースもあり、すべり台は全部で3コースです。
ここの広場は「展望ちびっ子広場」になっていて、休日など子どもたちで賑わいます。
また、北口のサイクリングセンターがあり、園内用自転車の貸し出しが行われています。
旅立ちの丘
子どもたちに人気の「展望すべり台」
「音楽堂」「野外ステージ」「ステンドハウス」などが集まるエリアです。
野外ステージは、5000人が入れる施設です。観客席がステージをみおろす形になっており、外部とは区切られています。
ステンドハウスは休憩施設で、軽食堂「ピエリア」があります。
音楽堂
野外ステージ
ステンドハウス
ミューズの泉
休憩舎「パルテノン」前
スポーツ・アウトドア関連の施設が集まるエリアです。
テニスコート、フットサルコート、屋外プールなどが並んでいます。
また車道を挟んで東側には、F1リゾート秩父、フォレストアドベンチャー秩父、PICA秩父(コテージほか)などもあります。
「スポーツの森」センターハウス
南の端にあるエリアです。南口のサイクリングセンターや直売所などがあります。
直売所
ミューズパークには、もともとの雑木林が残るとともに、いろいろな木や草花が植えられています。梅、スイセン、シャクナゲ、ヘメロカリスなどは花園になっています。
春の梅園
しゃくなげの花
旅立ちの丘から南口まで約3km続くスカイロードは、イチョウの黄葉スポット。秋には黄色で彩られた並木道になります。
黄葉風景
ミューズパークは丘陵上にあるので、自然に囲まれた広い空を楽しむことができます。
また、主に東側(市街地側)の展望が良く、町並みや山々を眺めることができます。手軽に楽しみたい場合や夜景を見たい場合は車道沿いの「旅立ちの丘」が便利です。
車道からは少々離れますが、「展望台」からの景色もお勧めです。展望台駐車場(第10駐車場)から林の中の遊歩道を数分下ると展望台です。
展望台(奥の山は武甲山)
展望台からの風景(北東方向。写真中央は秩父公園橋)
南口から見た冬の武甲山
西武線「西武秩父駅」または秩父線「秩父駅」から
西武観光バスのミューズパーク線(ぐるりん号)を利用
園内各所にバス停があります。音楽寺先回り(ミューズパークを北から南へ)と、秩父病院先回り(南から北へ)がありますが、本数は限られていますので時刻を確認しておくことをお勧めします。
なお南口へは、西武秩父駅から小鹿野町営バスの「薬師の湯」行を利用する方法もあります(秩父駅は経由しません)。
関越自動車道「花園IC」から約25km(皆野寄居有料道路利用の場合)
ミューズパーク内の各所に無料駐車場があります。一部の駐車場はシーズンにより有料となります。
秩父ミューズパーク
http://www.muse-park.com/
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