金尾山は寄居町金尾の荒川南岸にあります。付近の荒川は秩父山地から関東平野へ流れ出そうと大きく蛇行しており、金尾山は荒川の進路をさえぎるように外秩父山地が北に突き出した先端部にあたります。
戦国時代には、鉢形城の支城・要害山城が置かれたところで、見晴らしの良い場所になっています。
山頂付近ではヤマツツジが保護されており、約1万株あるそうです。4月中旬~5月初旬にかけてツツジの赤い色に染まります。
秩父線波久礼(はぐれ)駅前に、国道140号線の「波久礼駅前」信号があります。この信号を曲がると、荒川にかかる「寄居橋」を渡り対岸の金尾地区を通る県道になります。ここの荒川は、少し下流にある玉淀ダムによってせき止められており、玉淀湖が広がっています。
金尾山は寄居橋の先を右折します。少し行くと県道が右にカーブするところで、左に車道が分かれます。どちらからも行けますが、左から行くほうがのんびりと歩けるでしょう。
寄居橋を渡ったら右折
坂を上っていくと両方の道が合流し、さらに進むと金尾峠の切通しの手前に駐車場があります。駐車場の向かい側に頂上へ登る道があります。
ツツジ園・展望台入口(写真奥は寄居橋方面)
受付を過ぎると、左側に山頂方面の道が上っていきます。ツツジ園の中は坂道ですが遊歩道になっています。
山頂へ急登するルート(表参道)は階段が続きますが、迂回しながら登る南参道・北参道もあります。
南参道と表・北参道の分岐点
園内
山頂の一段下が二の丸跡で、愛宕神社や東屋がある広場になっています。
ここからは南東側の眺めが良く、波久礼駅・寄居橋・玉淀湖のほか寄居町側が見渡せます。
南西方向(奥に東屋)
北東方向(奥の杉木立に愛宕神社)
寄居町側の眺め
さらに一段上がると金尾山頂上です。ここの展望台からは寄居町側だけでなく、長瀞町側(西側)も見られます。
展望台
秩父線「波久礼駅」下車 入口まで徒歩約15分
(寄居橋を渡った後、坂を登って行くので、所要時間には個人差が大きくなります)
関越道「花園IC」から国道140号線を利用、約10km
途中から別れる皆野寄居有料道路には入らず、140号線を長瀞方面へ。
「波久礼駅前」交差点で左折し、県道82号線を1.2kmです。
県道脇に駐車場があります。
寄居町観光協会 金尾山つつじ園
http://yorii-kanko.jp/tutuji.html
宝登山麓「通り抜けの桜」(長瀞町)
金尾山でつつじが咲く頃、隣の長瀞町では、宝登山の麓で八重桜を見ることができます。4月下旬頃まで。
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