[写真]今宮神社

今宮神社は秩父市街地の中町にあります。中央通りから一本下るので少々目立ちにくいですが、駅からも近いので参拝しやすいです。

武甲山伏流水の「龍神池」や、樹齢千年を超える「駒つなぎのケヤキ」(龍神木)があり、自然のエネルギーが感じられます。

[写真]入口
今宮神社入口

龍神池

[写真]今宮神社の龍神池
境内に入ると最初に龍神池があります。武甲山の伏流水が湧き出ている泉で、秩父最古の泉ともいわれます。

秩父市街地は、荒川が作った河岸段丘の地形の上に形成されています。今宮神社と中央通り(旧秩父往還)の間も、河岸段丘の段丘崖になっており、荒川側(西側)にある今宮神社が一段低くなっています。

この中央通り西側の段丘崖は湧水の得られる場所で、秩父市街地(大宮郷)の形成に大きな役割を果たしました。

湧水帯は段丘崖に沿って南北に伸びており、崖より上側では水を得るための井戸が今でもいくつか残っています。この湧水帯は、矢尾酒造部や武甲酒造のおこりともなりました。

4月4日に秩父神社で行われる「御田植祭」では、今宮神社への水乞いの御神幸があり、今宮神社で水分けの儀式が行われます。龍神池の東側(写真右手)が河岸段丘の段丘崖です。武甲山伏流水は、「平成の名水百選」に選定されています。

駒つなぎのケヤキ(龍神木)

[写真]駒つなぎのケヤキ(龍神木)
龍神池を過ぎると社殿前の広場となり、駒つなぎのケヤキがそびえています。幹まわりが8mを超え、樹齢が千年以上と推定されている埼玉県の天然記念物です。

新緑や紅葉で美しい姿を見せるほか、葉が落ちた冬の力強い姿も美しいです。

今宮神社と札所14番今宮坊

[写真]案内看板
今宮神社の地には古くから龍神池があり、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)・伊邪那美尊(いざなみのみこと)の二神が祀られていたといわれます。大宝年間(701~704年)に、 修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が修験の教えを広め「八大宮」を創建したと伝えられます。

その後、修験道の拠点として栄えました。天文4年(1535年)に京都今宮神社より須佐之男命(すさのおのみこと)を勧請したことから「今宮」の名前が使われるようになっています。

明治の神仏分離と修験道廃止により、今宮神社と秩父札所14番今宮坊(今宮観音堂)が分かれて現在に至ります。

アクセス

〒368-0043 埼玉県 秩父市 中町 16-10

秩父線
 ・御花畑駅 徒歩5分(約400m)
 ・秩父駅  徒歩12分(約900m)

西武線 西武秩父駅 徒歩10分(約800m)

矢尾百貨店角の「秩父地方庁舎(北)」交差点が目印。その一つ北にある東京電力角の信号が入口で、西に少し坂を下ると今宮神社です。
さらに100mほど行くと、札所14番(今宮坊)があります。

リンク

今宮神社
http://homepage2.nifty.com/imamiya/

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