「牧水の滝」は、春の芝桜で知られる秩父市・羊山公園にある人工の滝です。大正時代に秩父を数回訪れている歌人・若山牧水にちなんで名付けられ、近くには歌碑があります。
羊山公園は主に丘陵の上に広がりますが、秩父市の中心市街地から公園へと登る坂のところにあるのが「牧水の滝」エリアです。階段の遊歩道があり、下りなら2~3分くらいで通り抜けることができます。
牧水の滝入口(左に階段を上がる)
水車と東屋
水車横から
金魚が泳ぐ池
市街地側から羊山公園への坂を登り始めたところが下側の出入口です。車道から階段を上がると水車の前に出ます。左奥には東屋があり、休憩スペースになっています。右に小さな池を渡ると、階段の遊歩道が続きます。池には金魚が放流されており、和ませてくれます。
少々急な階段を登っていくと滝があり、その先の右側に若山牧水の歌碑が建てられています。
大正9年(1920年)4月の訪問では、熊谷から秩父線に乗り長瀞で宿泊。翌日、秩父市街地(当時は秩父町)から妻坂峠を越えて名栗で宿泊。そして、飯能へと向かいました。
「秩父町出はづれ来れば機織の唄ごゑつづく古りし家並に」
(大正10年発行 歌集『くろ土』の「秩父の春」より)
牧水歌碑は昭和30年初秋、夫人の若山喜志子の筆によるものです。隣には喜志子歌碑も並んでいます。
この付近からは、秩父の街や遠くに両神山が見えるようになってきます。
歌碑を過ぎると上側の出入口です。なお、すぐ先の変形交差点から左上へと坂道を登れば「見晴らしの丘」があり、市街地を一望することができます。
園内の滝
階段の途中から見た景色
歌碑前
若山牧水(右)・若山喜志子 歌碑
上側の入口脇から見た景色(右奥に両神山)
西武線「西武秩父駅」から約500m
秩父線「御花畑駅」から約700m
駅から羊山公園へ向かうメインルート(牧水の滝コース)の途中にあります。
関越道「花園IC」から国道140号線・皆野寄居有料道路経由で約26km
圏央道「狭山日高IC」から国道299号線経由で約39km
車の場合は、国道299号線「坂氷」交差点から羊山公園方面に入るのが便利です。「姿の池」の先で道路が西武線の下をくぐるところにある駐車場を利用すると、牧水の滝に近いです。
(C) c-next