札所19番 飛淵山龍石寺は、埼玉県秩父市大畑町にあります。本尊は千手観世音菩薩。
大きな岩の上に観音堂が建っています。周囲は宅地などになっていますが、札所霊場であったことにより、太古からの砂岩が残っています。
岩には小さな起伏があります。また、川の流れによってできた丸い穴もあります。
現在の荒川は札所から300mほど西側の深いところを流れていますが、河岸段丘の段丘崖の上側に残された岩に龍石寺があり、はるか昔にここを荒川が流れていたことを示しています。
観音堂は1972年(昭和47年)に解体修理が行われ、復元されました。
観音堂正面
砂岩の上の観音堂
札所東側の参道入口
〒368-0011 埼玉県 秩父市 大畑町 15-31
秩父線「大野原駅」下車 徒歩約10分(約800m)
駅前の通りを左(南:秩父市街地方面)に行きます。腰田堀の小さな橋の先に19番の看板があるので、右に曲がります。
写真右に案内看板。ここを右へ。
荒川に向かって200mほど坂を下ると、右手に宗福寺があります。宗福寺前から19番までは案内道標に従い約250mです。
また、西武線西武秩父駅から秩父線秩父駅を経由する小鹿野方面・吉田方面ゆきバスの「秩父橋」バス停からは徒歩5分ほどです(吉田方面のバスは秩父橋バス停を経由しない便があります)。
なお、荒川対岸にある札所20番から札所25番は、荒川西岸江戸巡礼古道コースがあります。札所19番は、大野原駅を起点に秩父橋(旧秩父橋)を渡り20番方面に向かうルート沿いになっています。
境内にある荒川西岸江戸巡礼古道コースの案内板。
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