[写真]秩父札所8番西善寺

札所8番 清泰山西善寺は、埼玉県秩父郡横瀬町横瀬の根古屋地区にあります(根古谷とかかれる場合もあり。「ねごや」)。本尊は十一面観世音菩薩。

妻坂峠から武甲山の東側を流れ出る生川の右岸にあります。川からは100mほど離れており、東側の高台に位置しています。
西善寺の北側には、徒歩2分くらいで武甲山御嶽神社の里宮や、秩父絹発祥の地といわれる井戸・埼玉県指定旧跡「城谷沢の井」があります。また、東側の山には根古屋城がありました。

札所8番は文暦元年(1234年)に開創されたと伝えられています。長享2年(1488年)の秩父札所番付(長享番付)では「三十一番 西禅寺 十一面」と記されています。

山門を入るとすぐ右側に「コミネモミジ」(コミネカエデ)の大木があります。埼玉県指定天然記念物で樹齢は約600年です。庭の中央にあり、新緑や紅葉が美しいです。

本堂は江戸時代に焼失しており、現在の本堂は弘化2年(1845)に再建されたものです。
本尊の十一面観世音は恵心僧都作といわれています。また阿弥陀三尊がお祀りされ、「ぼけ封じ」の寺としても信仰されてきました。

西善寺は秩父札所8番であるとともに、「東国花の寺 百ヶ寺」の埼玉1番になっています。また、2011年の年末から始まった「秩父願い石巡礼」では、第六番石所(ラピスラズリ)です。

なお、コミネカエデの新緑や紅葉の時期などには、境内維持管理のため拝観料が必要となる場合があります。

[写真]西善寺のコミネカエデ
コミネカエデの大木

[写真]西善寺山門
山門

[写真]札所8番から見た武甲山
札所8番から間近に見える武甲山

アクセス

西武線の横瀬駅から徒歩30分くらい(約2km)です。
また、西武線西武秩父駅から秩父線秩父駅経由のバス「松枝」「長渕」「根古屋」行で、「根古屋」バス停下車約600m徒歩10分ほどです。
近くのほかの札所とあわせて歩かれる方も多いです(横瀬の里 巡礼道ハイキング)。

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